チャーガの組織成分の中で最も注目されているのが多糖類(βグルカンとサポニン)他のキノコ類に比べて含有量が多いのが特徴の一つです。多糖類というのは、たくさんの単糖が結合した高分子のことで、もともとキノコ類は良質の多糖類が多く含まれております。
チャーガの多糖類の作用は主として生体の免疫力を高め、ウイルス、ガン細胞の成育を阻止する働きです。またチャーガが注目される一つの理由が体内を錆び付かせる作用などを防ぐSOD様活性物質(活性酸素を除去する物質)が他のキノコに比べて圧倒的に高い事にあります。

体内で活性酸素の発生率が一番高いところは小腸と大腸です。つまり腸の健康を整えることで体全体が酸化を防ぎ健康になっていきます。その抗酸化力がチャーガの魅力の1つです。
チャーガには不飽和脂肪酸の過酸化を防止する作用があり、過酸化脂質や老化の指標であるリポフスチンが出来るのを防ぐ作用が強力に働きます。
ちなみにチャーガのSOD活性の力は他のキノコ類と野菜類を比較してみますと下記のようになります。
キノコ類 | |
---|---|
アガリクスの | 23倍 |
山伏茸の | 25倍 |
まいたけの | 32倍 |
霊芝の | 55倍 |
メシマコブの | 330倍 |
野菜類 | |
青汁の | 60倍 |
野菜ジュースの | 175倍 |
ほうれん草の | 250倍 |
抗酸化力の比較図

チャーガに含まれている成分について
チャーガにはさまざまな健康に役立つ成分が豊富に含まれています。その中でも代表的な栄養素の特徴と期待できる効果についてご紹介します。
SOD(抗酸化酵素)
チャーガの特徴は強い抗酸化作用を持っていること。 私たちは常に呼吸をして酸素を取り込んで体内でエネルギーを作り出しています。
しかし、この酸素を利用するときに体内で生まれるのが「活性酸素」。活性酸素は私たちの細胞を傷つける有害なもので、体内で増えるごとに老化やがん、
糖尿病などの生活習慣病といった健康被害の原因につながるのです。 活性酸素は加齢によって増えるほか、日々のストレスや喫煙、激しい運動や飲酒、紫外線なども関係しています。
私たちが普段何気なく触れているものに、活性酸素を増やす原因はいろいろ。 この体内にある活性酸素をできるだけ除去することが、老化を予防するほかがんなどの病気のリスク軽減につながるのです。
チャーガはこの抗酸化作用の高いSODが非常に豊富。SOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)は、体内の活性酸素の消去能力のこと。 この抗酸化作用はビタミンCやビタミンEの数十倍の能力を誇り、
特にチャーガはほうれん草の250倍、さらに神のキノコと呼ばれる「アガリクス」の23倍ものSODを含有しています。加齢やストレス、疲労など体の衰え対策に、まさに理想的な食材と言えます。
食物繊維(水溶性リグニン)
チャーガ(カバノアナタケ)は、水溶性リグニンの含有量がとても高いのも特徴の一つ。この水溶性リグニンもまた抗酸化酵素を持つポリフェノールであり、
とても良質な食物繊維です。 リグニンは不溶性で高分子なので、人の細胞には簡単に入り込めません。しかし、チャーガの白色腐朽菌で水溶性に変化して、体内に浸透しやすい水溶性になっています。
この水溶性リグニンは腸内をすっきりさせ、日々の体型維持などのダイエットのサポートになる成分として今注目されています。
エルゴステロール
エルゴステロールはビタミンDに生成される前の段階の物質、つまり前駆物質です。ビタミンDはあらゆるキノコに含まれている栄養素。かねてから生シイタケを日光や紫外線に当てることでビタミンDに変換されることが知られていました。
このビタミンDは長年にわたって日の光を浴びながら成長した、チャーガにも豊富に含まれています。ビタミンDは血液中のカルシウムやリンを骨や歯に運ぶ働きをサポート。つまり強い骨や歯を作る手助けにつながるのです。
βグルカン
βグルカンはキノコ類や酵母に含まれている多糖類の一種。抵抗力を高める成分として知られており、免疫力が弱くて外部のウイルスなどから身を守りたい人、日頃健康に過ごしたい人を中心に関心を集めています。
なんとチャーガには、アガリクスやメシマコブなどのβグルカンが豊富なキノコのさらに4倍も含有しています。定期的に風邪をひいたり毎年インフルエンザにかかったりと、感染症に悩んでいる方にもおすすめです。
フラボノイド
チャーガはポリフェノールの1つであるフラボノイドも豊富。フラボノイドは抗酸化作用に優れています。フラボノイドをはじめとするポリフェノールは、
水に溶けやすい性質があり体内にも取り込みやすいですが、長時間効果が続かないのがデメリット。 そこで、毎日こまめに摂取をすることが大切です。
チャーガの摂り方の定番であるチャーガティーなら、日々の生活に無理なく取り入れることができます。