
DASH食をご存じですか?高血圧をはじめとする生活習慣病などで受診されている方は、主治医の指導を受けて実行しておられるかもしれません。
そこで、病院に行くほどではないけれど、高血圧気味、あるいは高血圧の予防に勤しんでいるといわれる方にも実行してほしいDASH食。チャーガと一緒に取り組むことでより血圧も下がりやすくなります。
DASH食はとても手軽で、すぐに始めることができます。
DASH食はアメリカ生まれ
DASH食とは、「Dietary Approaches to Stop Hypertension」の略で高血圧予防食という意味合いです。当初はアメリカで高血圧予防のための食事療法として推奨されていましたが、日本でも日本高血圧学会提供のガイドラインで採用されています。
アメリカでDASH食の臨床試験を2か月間、試みた結果、最高血圧が平均11.4mmHg低くなったという報告がありました。
日本のガイドラインも採用したというDASH食とはどんな食事療法なのでしょうか?
DASH食とは
・カリウム
・マグネシウム
・カルシウム
・食物繊維
上記の物質を積極的に摂り、塩分や炭水化物を抑えた食事スタイルを実行しようということです。
まずは、塩分を摂りすぎると、なぜ、血圧が高くなるのかということを簡単に解説します。
塩の化学式は「NaCl」で塩化ナトリウムといいます。
NaClは体液ではナトリウム(Na)イオンと塩化物(Cl)イオンにわかれて存在しています。血圧上昇に関係するのはナトリウムイオンのほうです。塩分の摂りすぎなどで細胞内のナトリウム濃度が上昇します。その濃くなった濃度を下げるため(薄めるため)に血液の中に水分が入ってきます。そのため、血液量が増え、血圧が高くなります。
では、カリウム・マグネシウム・カルシウム・食物繊維がどのようにして血圧を下げようとするのかを解説します。
カリウム
ナトリウムが細胞の内液に存在しているのに対してカリウムは細胞の外液に存在しています。
細胞膜にナトリウムカリウムポンプがあり、カリウムとナトリウムが一定の濃度になるように調整しています。
たとえば、カリウムを含む緑黄野菜などの摂取不足、そして塩分の濃い漬物を摂った場合、ナトリウムの濃度が濃くなり、血圧が高くなります。そこにカリウムが体内に入ると、ナトリウムカリウムポンプが作動して、カリウムが増えた分、ナトリウムを減らすなどしてバランスをとります。そのため、カリウムを摂ることで血圧が下がったり、むくみなどがとれたりたりするわけです。
マグネシウム
マグネシウムは動脈を拡張させて、血圧を下げる作用があります。血圧を上げやすいナトリウムやカルシウムの濃度を調整して適正な血圧を維持する仕事を担っています。
カルシウム
カルシウムといえば、すぐ思い浮かぶのが「骨を丈夫にする」ということです。しかし、それだけではありません。
カルシウムが減少すると、骨からカルシウムが溶け出し、血中に流れていきます。そこで余分になったカルシウムは血管壁に付着するようになり、このカルシウムが高血圧や動脈硬化の原因となります。また、カルシウムはマグネシウムの働きにも関与していて、この二つのミネラルのバランスがいい状態になると、心機能や血圧を正常に保つことができるといわれています。
食物繊維
食物繊維には不溶性と水溶性があります。どちらも体の機能を正常にする働きがありますが、水溶性食物繊維はとくにナトリウムを体外に出す働きがあり、高血圧改善や予防に有効となります。
因みに不溶性食物繊維は便量を増やして、便秘を改善し、大腸がんの予防になります。
チャーガとDASH食
どっちがいいかという比較ではなく、互いを併用することで非常に理想的な体つくりや高血圧予防対策になるということです。
また、チャーガの抗酸化作用の強さは血管の老化を遅らせるサポートができます。
チャーガもミネラルを含んでいますが、DASH食が相手なら、チャーガの優れた抗酸化作用を強調したいと思います。
まとめ
DASH食だけで高血圧対策がむつかしかった方はチャーガも併用してみられるといいと思います。
ただ、DASH食にしてもチャーガにして、腎機能低下がある方はミネラルの摂りすぎは体の変調を来しやすいので、必ず主治医にご相談ください。
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