フレイル?
最近、フレイルという言葉をよく耳にするようになりました。フレイル対策をすることは、健康寿命を延ばすことにつながります。
よくあるメタボ対策ばかりやっていたのでは、健康寿命を延ばすことはできません。
今回は高齢者の方だけでなく、若い方もやがてくる老後のためにフレイル対策を意識しておかれることをおススメします。
そもそも、フレイルって何?

「フレイル」は日本老年学会が提唱する言葉です。語源は「Frailty」という英語です。「脆弱、老衰、虚弱」といった言葉に和訳します。
医学の発達などで長きにわたって心臓を動かし続けるようになり、筋力低下などで寝たきりになっても生き続けることができるようになりました。
しかし、それでは長生きしても無意味であるという考えが、寿命が延びれば延びるほど出てきました。
フレイルとは厚生労働省が発表している文章を引用しますと、「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態。フレイルは、要介護状態に至る前段階として位置づけられるが、身体的脆弱性のみならず精神心理的脆弱性や社会的脆弱性などの多面的な問題を抱えやすく、自立障害や死亡を含む健康障害を招きやすいハイリスク状態を意味する。」(一部抜粋)と定義されています。
従って、フレイルの状態にならないようにするために、国を挙げて対策が練られているというわけなのです。
フレイルが起きてしまう状況
加齢などで老化が始まることによって、筋肉量や筋力が低下するため、活動範囲が減っていきます。それによって、エネルギー消費量が減少して食欲低下につながり、食事摂取量が減ります。
このような状況が続くと、栄養不足になり、体重減少、タンパク質やカルシウムの体内量も減って、転倒、骨折、持病の悪化にもつながっていきます。
それらが原因で低栄養状態となり、筋力もさらに弱まり、要介護状態が進行していくと懸念されます。こうしてグルグル回りながら、状況が悪化していくことをフレイルサイクルといいます。
メタボ対策からフレイル対策に方向転換する時期
和食が世界遺産となり、和食の評価はさらに上がっているにも拘らず、国民の普段の食事は欧米化が進んでいます。
高エネルギー、高脂肪でメタボ体質となり、健康を害する人が増えています。そこで、メタボにならないように注意しなくてはいけません。
しかし、いつの年齢になってもメタボ対策ばかりに力をいれていたのでは、逆に長生きが難しくなると専門医は警告しています。
その傾向が、糖尿病患者さんに顕著に現れているようです。
時期変換は年齢に応じて(とくに75歳を境に)
食事から摂る栄養素の割合を年齢によって変えていくことがフレイルを避け、長寿を導くということです。
ある大規模な調査から65歳以下はタンパク質摂取量が増えれば増えるほど、死亡率も増えるという結果がでています。
ところが、66歳以上になると、タンパク質の摂取量が減少すると、死亡率が高くなるという逆の結果になっています。
75歳以上で魚介類料理が豊富な地中海料理のようなタンパク質主流の食事をしていると、歩行良好となり、体幹のブレも減っていくというデータがあります。
しかし、60~74歳のあいだは、そのような状況にはならなかったという結果になっています。
このようなことから、とくに75歳以上は筋肉の成分となるタンパク質主流の食事に変えることが重要で、長い健康寿命はフレイル対策に応じた食事への変換が有効であると考えられます。
チャーガはタンパク質主流の食事の問題点を軽減できる
筋肉を増やすためにタンパク質主流の食事をする場合、コレステロールが高くなりやすい動物性脂肪の摂取量も増えてしまいます。
抗酸化作用の強いSOD酵素とβ-グルカンなどを含むチャーガは、高脂血症対策のサポートに有効な物質でもあります。
動脈硬化を進行させやすい高齢者にフレイル対策を施すためにタンパク質主流のメニューに切り換えるときは是非、チャーガ茶も添えていただくことをおすすめします。
まとめ
寿命は単に長ければ、いいというものではありません。健康寿命が長いことが重要なのです。
そのためにはフレイル対策が欠かせません。
フレイル対策を行なうとき、チャーガのサポートがあれば、さらに有効なフレイル対策となることでしょう。
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